「朝がつらい…」50代女性の腰痛に見えた“本当の原因”とは?

朝の腰痛

「朝が特に痛いんです」
そうおっしゃったのは、50代の女性の患者さんでした。

家事や仕事に追われ、自分のことはいつも後回し。
気づけば腰や肩、背中の不調が当たり前になっていたそうです。
中でも、朝起きた瞬間の腰の痛みがつらく、布団から出るのにも時間がかかるようになったといいます。

これまでにも、病院や整骨院に通った経験があり、
「しっかり診てもらえたけれど、根本的な原因が分からないまま通院をやめてしまった」とお話しされていました。

疑問

「この痛みと、一生付き合うしかないんでしょうか?」
そう尋ねられたとき、私はこうお伝えしました。

「年齢の影響も、たしかにゼロではありません。でも、それだけではないと私たちは考えています」

実際、同じ50代でも痛みのある方とそうでない方がいます。
年齢をきっかけに負担がかかりやすくなるのは自然なことですが、
その負担を引き起こしている“本当の原因”を見つけることが何より重要です。

この方の場合、痛みの直接的な原因は「腰部組織の滑走性の低下」でした。
筋膜や筋肉、神経などがスムーズに動かず、引っかかるような状態。
それが特に朝の動き出しのタイミングで、強く症状に現れていたのです。

そして、さらに深く見ていくと、
根本的な要因としては「体を大きく使う機会の減少」がありました。
座っている時間が長くなり、歩く・伸ばす・ねじるといった動きが少なくなっていたことが、
滑走性の低下や筋力のアンバランスを生んでいたのです。

そこで私は、滑走性を改善するための施術と、
日常で取り入れやすい動きのリズムや意識のポイントをお伝えしました。

軽減

数回の施術のあと、
「あれ?朝のこわばりが減ってきました」
と、笑顔で話されるようになり、私もとても嬉しくなりました。

体は、年齢に関係なく、変わる力を持っています。
ただ、そのためには“正しい原因”にたどり着き、そこに向けたアプローチを行うことが大切です。

当院は、“どこへ行っても変わらなかった”という方こそ、しっかり向き合いたいと思っています。

あなたの体にも、まだ伸びしろはあります。
あきらめず、ぜひ一緒に本当の答えを探していきましょう。