靴下を履くのがつらい…股関節とお尻のつっぱり感の原因とは?

本日のお客様
人柄
70歳代女性 専業主婦
症状
股関節とお尻のつっぱり感

人柄
70歳代女性 専業主婦
症状
股関節とお尻のつっぱり感

上記のようなお客様に施術させていただきました!
普段の施術の一部を切り取り、発信しています!

今回施術させていただいたお客様は、

「朝に靴下履くのが大変」

との事で来院されました!

では、早速施術の内容をご紹介しましょう。

お身体のチェック

痛みの場所

  • 痛い場所:お尻〜股関節の前側
  • 痛み方:突っ張るような
  • 痛い時間:朝が特に
  • いつから?:1年くらい前

直接的な原因の解析

ではでは痛みの原因について考えていきましょう。

今回は、朝に特に痛いということで、組織の滑走障害と呼ばれるのが該当しそうなのですが、今回はいろいろお体を確認してくと、違いそうなことがわかりました。

今回問題になっていたのは、深層外旋6筋と呼ばれる、お尻の深い部分にある筋肉になります。

6筋というだけあって、6つの筋肉が該当するのですが、今回は中でも「上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋」と呼ばれる3つの筋肉の硬さが問題そうでしたね。

深層外旋筋

お尻の筋肉なので、ここが高いとつっぱり感を感じやすくなります。

また、この筋肉が硬いと、足の骨でもある大腿骨の先っぽが前方に移動しやすくなります。

そして、この前方に移動したまま足を曲げると、股関節の前側が圧迫されやすくなり、症状が股関節の前方にも出てくるわけです。

そんなわけで、テストも兼ねてこれらの筋肉をゆるめてみると3割くらいまで症状が軽減。

根本的な原因の解析

さて、なぜこの筋肉がかたくなってしまったのか考えていきましょう。

お体を確認していくと、原因はある筋肉の筋力低下にありそうです。

その筋肉は中殿筋と呼ばれる筋肉で、特に股関節の安定に関わります。

股関節の安定

深層外旋6筋が深いところで、股関節の安定に関わる筋肉なのであれば、中殿筋は浅いところで股関節の安定に関わる筋肉です。

この筋肉が落ちてしまたことで、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋が余計に働かなくてはいけなくなり、それが硬さを引き起こし今回の痛みにつながったわけですね。

おわりに

今回の施術では、股関節とお尻のつっぱり感の原因として、深層外旋筋群の硬さが関係していることがわかりました。施術後は動きやすさが改善され、日常動作もスムーズになっています。

また、根本的な要因としては、中殿筋の筋力低下が影響しており、それによって深層の筋肉に負担がかかっていたことが考えられます。今後は、硬くなった筋肉を緩めるとともに、中殿筋の働きを引き出すアプローチを続けていくことが大切です。

このように、股関節まわりの不調は、筋力バランスや日常の動作からくることも多く、根本から整えていくことで快適な生活につながります。

股関節の症状や歪みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。