【40歳代女性】定期的に繰り返す鈍い腰痛
- 【人柄】40歳代女性・営業職
- 【症状】定期的に繰り返す鈍い腰痛

普段の施術の一部を切り取り、発信しています!
今回施術させていただいたお客様は、
数日前に軽いぎっくり腰になり、いつもはすぐ治っていたけど、
今回はなかなか治らなかったので助けて欲しい〜との事で来院されました!
では、早速施術の内容をご紹介しましょう。
お身体のチェック
- 痛みの場所:腰の両脇
- 痛みの種類:鈍い痛み
- 痛い動き:腰を逸らした時
- 体幹後屈テスト:腰だけ逸らしている
- 腹筋下部の筋出力テスト:運動困難
- 筋状態:腸肋筋亢進、腸肋筋-多裂筋の筋間で圧痛あり
直接的な原因の解析
今回痛みの場所が、腰の両脇という所と、
ぎっくり腰の後から続いているというところで、
まず腸肋筋という筋肉の、過緊張を疑いました。
さっそく触診してみると、、パンッパン、、。
さらにこの腸肋筋のすぐ横にある多裂筋との癒着も疑って、
筋肉の間を引き剥がすように操作すると、これも激痛。
そんなわけで、間違いなく腸肋筋が問題そうだなということで、
この筋肉が今回の腰痛の直接的な原因では?と仮説を立てて検証施術。
数分の施術で痛みは大きく改善、違和感が少し残る状態に!
根本的な原因の解析
炎症も含めて、痛みは全て取りきれないので今日はこんなところとして、
次の問題は、なぜ鈍い腰痛を定期的に繰り返しているのか?
姿勢・可動・動きの3つの視点で、いろいろ確認してみて、
特に問題そうだったのが、今回は「動き」になります。
お身体のチェックをしていくと、今回のお客様は、
体幹後屈テスト(立った状態で腰を後ろに逸らしてもらう)をしてもらった時に、
股関節がほとんど動かず、腰だけ逸らしている状態でした。
さらに話を聞くと、腰が痛くなる前日に、
上の棚の整理整頓をしてる事が多いとの事で、
ここが根本の問題そうだな~と仮説を立てます。
どういうことかというと、
体を後ろにそらす際に、
本来であれば、腰と股関節が後ろ側に綺麗に反るですが、
今回のお客様は、股関節の反りがなくなっている状態、
つまり体を後ろにそらす時、腰の負担が強くなっている状態で、
上の棚を整理するときは、腰を後ろに反らす状態が続きますよね。
腰を反らす際に、股関節が上手く使えていなくて、
それによって腰への負担が増えて、痛みを定期的に繰り返していたのが疑えるわけです。
そんなわけで、なぜ股関節が使えないのか確認していくと、
腹筋下部と呼ばれる筋肉が全然使えていない事が判明し、
ここを支えるようにトレーニングして、もう一回、
体幹後屈テストをしてもらうと、見事に股関節の動きも出てきました!
その後
1ヶ月くらいは痛みなく経過し、その後、一回軽く痛みが出ましたが、
メンテナンスで通っていた事もあり、すぐに改善。
再発予防のセルフケアもお伝えしているのですが、
忙しくてなかなか実施できていないようですね。
でも今のところ、再発はしていないので、
ま、まあいいのかもしれません。笑