毎日気になっていた耳鳴りが、週に3回に減っていった理由
「ずっと音が鳴ってる感じがして…右側の方が少し強いんです」
そうお話しくださったのは、70代の女性のお客様でした。
耳鳴りが気になりはじめたのは、半年ほど前。
その前にもたまに「キーン」とすることはあったそうですが、今ではほぼ毎日。
特に静かな時間や寝る前などは音が気になり、なんとなく気持ちが落ち着かない時間が続いていたとおっしゃっていました。
耳鼻科では「加齢や血流の影響かもしれませんね」と言われ、聴力検査では大きな異常もなし。
薬やサプリを試したものの、はっきりとした変化は感じられなかったそうです。
「年齢のせいだから仕方ない」
そう思うようにしていたそうですが、どこかで「本当にそうなのかな?」という気持ちもあったそうです。
当院では、耳そのものではなく、「首周りの血流」や「体の緊張のクセ」に注目しました。
実際、お客様の首や肩は常に力が入ったような硬さがあり、特に側頭部~後頭部にかけての筋膜の緊張が強い状態でした。
お話をうかがうと、「気づいたら、いつも力が入ってる感じがする」とのこと。
このような無意識の緊張状態が続くと、首の血流が滞り、
耳の周囲や神経系への影響につながることがあります。
そこで、施術ではまず側頭部や首周りの筋膜リリースを行いながら、
ご本人に「力を抜く」という感覚を丁寧に体験していただくことを重視しました。
さらに、日常生活の中でできる「脱力スイッチ」のような小さな動きもお伝えしました。
数回の施術の後、お客様からこんなお声をいただきました。
「そういえば、前ほど毎日じゃなくなってきた気がします。週に2〜3回くらいに減ってて、音も小さいです」
日々ずっと続いていた耳鳴りに“間”が生まれたことで、心にも少し余白ができたような表情をされていたのが印象的でした。
「耳鳴り」というと、年齢や加齢と結びつけてあきらめがちですが、
本当に見ていくべきは、「日々、体がどう緊張してきたか」という背景です。
当院では、筋膜・姿勢・神経のバランス、そして“無意識の力み”にアプローチすることで、
「変わらない」と思っていた症状に小さな変化をつくり出すことを大切にしています。
「治らないもの」とされがちな症状ほど、評価とアプローチの角度を変えることで未来は変わります。
もしあなたの耳鳴りが、“ずっと”ではなく“たまに”になっていくとしたら。
その可能性に、一緒に向き合ってみませんか?